最近はいたるところで目にすることのある”マイクロファイバー”清掃業界ではもちろん、それ以外にも衣料や寝具などにも使われています。
では、マイクロファイバーって?なぜマイクロファイバーなら汚れが落ちるの?普通のタオルとどう違うの?といった疑問にお答えします。
〇マイクロファイバークロスって?
マイクロファイバー繊維はナイロンやポリエステルからなる合成繊維で天然繊維の綿などに比べかなり細く、その一本の繊維は髪の毛の100分の1程度しかありません。ただ細いだけの繊維にあらず
マイクロファイバーの特徴はその細さはもちろんですが、繊維の形状になります。綿の繊維の断面は円形であるのに対し、マイクロファイバーの断面は三角形の集合体のような切れ込みが入った歪な形をしております。この切れ込みが抜群の吸水性や汚れの除去性を向上させます。(参考イラスト)※この形状は一例であり、メーカーによって様々な形状をしております。
〇マイクロファイバークロスの吸水性
マイクロファイバーにはその繊維1本1本に切れ込みが入っています、これは天然繊維ではない特徴ですがその細かい隙間に水分をため込むことが出来ます。それが抜群の吸水性を生む仕組みです。また、天然繊維に比べ非常に細かい為、同じ面積のクロスでもそこは細かい繊維の集合体、繊維通しの隙間も多くそこにも水分をため込むことが出来ます。ただしはじめは水の表面張力の力で、繊維の隙間に水が
入りにくいので多少の力を加えることで毛細管現象で水は入り込みやすくなります、洗剤を使うと水の表面張力の力を弱めることが出来るので、拭き掃除に使用する時は洗剤をクロスにスプレ
ーすると使いやすくなります。
〇マイクロファイバークロスの汚れ除去性能
マイクロファイバークロスは通常のタオルなどに比べ汚れの除去性能において格段に優れています。その仕組みとして、マイクロファイバークロスの繊維の形状に大きな特徴があります。マイクロファイバークロスの繊維の形状は先に記述した通り、切れ込みが入っており三角形の集合体のような断面をしております、この切れ込み部分がエッジが効いており、汚れをこそぎ取ることが出来るのです。丸い形状の綿繊維だと細かい汚れを掻きとることが出来ず、逆に汚れを引き延ばしてしまいますが、マイクロファイバーの切れ込みはしっかりと細かい汚れを抱き込みキャッチできるため、洗剤を使わなくてもしっかりと汚れの除去が可能となります。
〇マイクロファイバークロスの表面形状
マイクロファイバークロスには様々な表面形状があります。タオル地のようなパイル仕上げのものからシルクのような滑らかなものまでメーカー、商品によって様々です。各商品には使用場所を記載されているものもありますが、基本的にどこでも使用できます。ただしガラスや鏡などに使用するものはできるだけ目の細かいものをおススメします。(水滴の跡が残りにくいです。)
〇マイクロファイバークロスの注意点
マイクロファイバーは吸水性もよく、汚れもしっかり除去できるためとても重宝する製品ですが、デメリットも存在します。
まずマイクロファイバー繊維は耐熱性が低いので、煮沸消毒などはできません。洗濯時に柔軟剤などを使用するとマイクロファイバーの性能が落ちるのでNGです。
つぎに肌の弱い方は気を付けてください。マイクロファイバーは非常に細かい繊維ですので、毛布や衣服などにも知応され、そのふわふわの触感が心地よいですが、肌の弱い方はマイクロファイバーの細かいエッジが刺激となり、肌荒れを起こすかもしれません。商品によってはマイクロファイバークロスを手に取った時、引っかかりを感じるものもあります。またその吸水性の高さから手の水分も吸い取ると同時に、油分も除去してしまうのでご注意ください。
次に取り込んだ汚れが取り除き難い。マイクロファイバーは非常に細かい繊維な上に、素材がナイロンやポリエステルなので静電気も同時に発生させ汚れを抱き込んでしまいます。まめに汚れを除去することで多少は黒ずみなどを防ぐことが出来ますが、完全に防ぐことはできません。黒ずみを気にされる方はおそラボでも販売している元々の色が黒いSHマイクロダスターブラックをおススメします。
〇マイクロファイバークロス使用時のワンポイント
マイクロファイバークロスを使うとき、まず水で濡らして硬く絞った状態で使い始める光景を見かけることがありますが、マイクロファイバークロスはその保水力故、いくら硬く絞っても広げてみたらまだびしょびしょ、、、なんてことありませんか?その状態で窓や鏡を拭いた場合、水滴の跡が残り、もう一度乾拭きをすることになります。これを乾拭きなしの1回で済ませるためには最初に含ませる水分量を調整するとよいでしょう。乾燥した状態のクロスにキャニオンスプレーなどで2・3回水分を吹きかけるくらいの水分量が丁度使いやすいと思います、鏡やガラス面を拭き上げても水滴の跡も残らず、すっきりとした仕上がりになります。数回拭き上げると含ませた水分は乾燥しますので、都度水分を追加してあげましょう。また最初に全体的にしっかりと濡らしてしまったクロスの余分な水分を、力の弱い方でもしっかりと硬く絞りたい場合は、クロスの上に乾いたタオルを重ね、折りたたむかくるくると巻いた状態で絞ると、余分な水分はタオルの方へ移るので、硬く絞ることが出来ます。
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