道具

ポリッシャー

ポリッシャーとは

モーターを使い円形のパッドやブラシを回転させ、床の洗浄や磨き、剥離作業に使用する、ビルメンテナンス業に於いて特にポピュラーな清掃用マシンになります。(一般的にポリッシャーといえばハンディタイプの建築業や車磨きに使う、研磨やバフで使用するポリッシャーが有名ですがここでは床清掃用のポリッシャーの事をいいます。)

ポリッシャーは主に床の磨き・洗浄に使用するためのものです。

何十年も昔からその形、昨日はさほど変化せず、清掃業で活躍しています。構造が単純なため、故障が少なく、故障しても修理をすれば何十年と活躍し続ける優れたマシンです。

故障といっても、断線、消耗パーツの劣化などが多くの原因で、日ごろの手入れをしっかりとしていれば、それこそ故障しないともいえるマシンです。

そんなポリッシャーですが、操作には少しコツがいるため、お客様の現場で作業するには多少の熟練を要します。本体の下で円盤が回っているだけの構造のマシンで、その操作には力はほぼいらず、重心移動などで操作します。

その操作は、図のようにハンドルを下げると右へ、上げると左へ、ハンドルの右を上げると前進、左を上げると後進します、そして本体を水平に保つと移動はその場で止まります。円盤は反時計回りをしており、そのどの部分に重心をかけるかによって操作します。

なれれば簡単なのですが、少しの操作ミスでポリッシャーは暴れてしまい、最悪のケースでは現場の什器等を損傷させてしまう恐れがあるため、現場では熟練者が扱うことが好ましいです。

ポリッシャーの選び方

ポリッシャーサイズ別推奨現場

8インチ・・・小規模店舗、階段、トイレ等

12インチ・・・小中規模事務所、小中規模店舗、

14インチ・・・事務所、オフィスビル、ホール、店舗

16インチ・・・ホール、大規模店舗

上記のようにポリッシャーは現場やその作業内容によってサイズを変えることが好ましいですが、実際に多くのポリッシャーを抱えることは、その保管場所や費用のことを考えると現実的ではありません。自社の抱えている現場の大きさ、またはこれから始める方はどのような現場に対し営業をかけていくか等を考え、一番使用頻度が高くなるサイズのポリッシャーを購入することをお勧めします。

さらにポリッシャーにはスタンダードな回転速度のものから高速タイプのもの、ハンドル位置の固定が2~3段階のものとフリーで好きな位置で固定できるタイプのもの、スイッチもセンタースイッチかレバースイッチ等バリエーションも様々です。

よく使われているサイズは12インチと14インチサイズのものが主流で、12インチはスタンダード回転のものを、14インチは高速回転のものが好まれます。12インチの高速タイプは自重が軽いため、高速回転だと床の状態によっては本体が跳ね、しっかりと洗浄できないケースも見受けられます。

またポリッシャーにはオプションでタンクを装着することが出来ます。このタンクには主に床洗浄用の洗剤を入れたり、リンス用の水を入れたりして使用します。

タンクに洗剤を入れて使用する場合は、洗浄機用の洗剤の反応速度の速いタイプのものを使用してください。タンクから洗剤を床に落とし、すぐにパッドでスクラブすることになるので。通常の洗剤だと、洗剤分が汚れにアタックするための反応時間を取れない為、洗剤の性能を最大限に発揮することが出来ません。洗浄機用の洗剤は汚れに対する反応速度を意図的に上げています。

さらに、洗剤の飛散防止のカバーやスタンバイ中に床面から洗浄面を浮かすためのスタンド、自重を増やすための重り(装着できない機種もあり)などもあります。

上記の説明の中でスイッチがセンタースイッチとレバースイッチとありますが、特に14インチサイズ以上の場合はこれだけは強くいいます、レバースイッチを選択しましょう。

センタースイッチは作業中にもちろんレバーを握っておく必要がなく楽です、またどちらの手も一時的にフリーにしてコード裁きなどをすることが出来るので便利なのです。特に熟練になればなるほど便利です。それに比べ、レバースイッチは常にレバーを握っていないとポリッシャーは停止してしまいますので、常に片手はふさがった状態になってしまいます。しかし、手を離せば電源が切れるのは安全です。ポリッシャーがコントロールを失ってしまった時でも、手を離せば止まってくれます。センタースイッチだと手を放しても止まらず暴れます!またコンセントが抜けたり、ブレーカーが落ちたりした場合、センタースイッチだと電源を切ることを忘れ、電源を復旧させた際に暴れだす!という事故をレバースイッチならば防ぐことが出来ます。暴れたポリッシャーが作業員の足に当たり骨折、、、という事例もありますので、おすすめは断然レバースイッチタイプです。

ポリッシャーのサイズと使用するパッド及びパッド台のサイズの違い

基本的なサイズ8・12・14・16インチのポリッシャーに使用するパッド・パッド台のサイズは9・13・15・18インチとなります。床洗浄機などポリッシャー以外のマシンでも洗浄パッドは使用する為、パッドは様々なサイズがあります、ですので12や16インチのパッドも存在しますが、そのままポリッシャーで使用すると少し小さめのサイズとなってしまいますので、ご注文の際には使用するポリッシャーの1インチ(16インチは2インチ)上のサイズをご注文するようにしましょう。またブラシを使用する場合はポリッシャーのサイズと同じサイズのブラシを使います。

洗浄パッドのサイズ表記は主にインチで表しますが、製品の箱には㎜表記のみで書かれているものも多いので、一般的なサイズは覚えておきましょう。

8インチ・・・230㎜

13インチ・・330㎜

15インチ・・380㎜

18インチ・・455㎜

使用するパッドは色分けされています。

一般的に白・赤・青・緑・茶・黒の6色に加えそれぞれ特殊な目的を持ったタイプがその他の色でラインナップされています。色の違いはそのパッドの持つ洗浄力に関係します、薄いほど洗浄力は弱く、濃い色ほど洗浄力は強くなります。

それぞれの仕様目安は

白・・・磨き

赤・・・日常清掃

青・・・日常清掃

緑・・・定期清掃

茶・・・定期清掃及び剥離作業

黒・・・剥離作業

となります。白パッドには研磨剤は入っていませんので、パッドの持つ洗浄力はほぼありません。

ポリッシャーでできること

床の洗浄

ワックスの剥離

床の磨き

木床の研磨

石床の研磨

ポリッシャーでの作業の基本は洗浄作業とワックスの剥離作業になります。樹脂ワックスが主流の現在ですが、昔の水性タイプのワックスは塗布しただけでは光沢が出ない為、ポリッシャーによる磨きを行っていました。

またコンクリートの表面研磨や、ウレタンのリコート時の木床の表面研磨にも使用できますが、専用のパッドと技術・知識が必要になります。

特殊なポリッシャー

・ツインブラシタイプ

通常ポリッシャーは一枚のパッドやブラシを回す構造をしておりますが、2枚のパッドやブラシを回す構造のものもあります。このポリッシャーは並列に位置するパッドがお互い逆回転をしているため遠心力が相殺され、操作がしやすくなっております。ただしサイズが小さくパワーが少ないため、大きな現場での使用には向いておりません。日ごろデッキブラシなどで洗浄している現場などでの使用に適しています。セーフティポリッシャー等

・オービタルドライブ

従来のポリッシャーはマシンの中心に回転軸がありますが、オービタルドライブのマシンではその回転軸が無数にあり、振動回転方式と呼ばれます。細かい回転軸を無数に配置することで、個々の回転数が上がり、汚れに対する洗浄力が格段に向上し、大きな遠心力がないため、不慣れな方でも簡単に操作できます。代表的なマシンではオーボットというマシンがあります。

タフポリッシャー

形状は通常のポリッシャーとさほど変わりませんが洗浄用のポリッシャーよりトルクが強く、モルタルやフローリングなどの研磨作業に多く用いられるポリッシャーになります。

階段用ポリッシャー

8インチサイズのポリッシャーと性能などは変わりませんが、階段部分での作業性を上げるため、ハンドル部分が伸縮式になっていたりヘッド部分の取っ手がついていたり階段での作業性を向上させたタイプとなります。

ポリッシャーを使用する場合は、必ず周辺の安全を考え、操作に自信のある人、または周囲からその腕前を認められている人が操作をするようにしましょう。

ポリッシャーに限らず、コード式の機械を使用する時には漏電ブレーカーや過電流防止ブレーカーなどを必ず使用するようにしてください

 

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